発達障害で自閉症スペクトラムと診断された次男の幼稚園生活は、先生や友達の理解の上で成り立っていました。
その理解がどのようにして生まれたのか。先生の対応がそれを見た友達に連鎖する話をしました。
良くも悪くも先生の声掛けひとつで、クラスの雰囲気が変わってしまいます。
今回は、先生の声掛けにより友達の対応を変えた悪い例のエピソードをご紹介します。
危険行為に対する注意
次男が大好きな園バスを窓から見たくて、テーブルや椅子に登ってしまうことが増えた時期がありました。
このときに先生が次男にきつく叱ってしまい、それを見ていた友達も「次男くんダメ!バツ✖!」と注意することが増えたそうです。
年中への進級に向けて、クラスで色々なことに挑戦し、次男だけではなく友達同士で「それしちゃダメ!」と教えあうことが増えました。
しかし、その強い否定的な言葉で傷ついて次男は部屋から出て行き、(友達から言われるのが嫌で)友達と距離を置くようになったと連絡がありました。
本当に本当に、子供達は先生の対応や声掛けをよく見ているし、マネをするんだなぁと思いました。
先生へ伝えた内容
この連絡を受けて、すぐに私も先生に折り返し連絡をしました。こちらが伝えた内容をご紹介していきます。
危険行為に対する咄嗟の注意
危ないことや急な行動に関して、咄嗟に「ダメ」を使ってしまうのは仕方がない。危険な行為をまずは止めることが先決になる。
否定形の多用について
しかし「ダメ」「✖バツ」の言葉の多用は、繊細な子にはダメージが大きい。
物事のとらえ方が白黒思考で、良いか悪いかのみで判断してしまう傾向があるので、「ダメ」「✖バツ」を多用して注意することは本人の自信が失われる。
理由を伝え、肯定形の表現を加える
『なぜダメなのか』ダメという言葉をなるべく使わずに注意する。そして具体的にどうしてほしいのか、短く具体的に伝える。 例)「危ないから登らないよ、バスはここから見ようね」「〇〇だから〇〇しないよ、このときは〇〇するよ」など
具体的にどのような行動を取るのかを伝え、否定語のみで終わらせないことで、本人の落ち込み方が軽減する。
視覚的に伝える
短期記憶が弱く、言葉のみの指示は頭に残りにくいので、紙に「危ないのでのぼりません」と書いて貼ると、視覚的に理解へ繋がる。
先生に伝えた結果
先生はすぐに対応してくださり、紙に注意書きを書いて貼り本人の様子を観察しました。すると、それからは一度も登らず過ごせていたのです。
視覚優位な次男には、視覚支援が有効だと改めて感じたエピソードです。
これからも本人が理解しやすいように、ルールや手順、伝わりにくいことはどんどん書いて伝えていきたいと思っています。
少しでも、参考になれば幸いです😊
↑タップできます
発達支援の方法も色々ありますので、親も学んで実生活に活かしていきたいですね。
コメント