自閉症スペクトラムとADHDがある次男。幼稚園年少になり、園バスから降りて朝の準備をせず園庭ダッシュした次に出てくる課題は、朝のお集まりができないことでした。
朝のお集まり(朝の会)で困ったことは以下の通りです。
1.遊びからの切り替えができずにグズる
2.先生の顔を見て話を聞けず、好きなことをして過ごす
3.立ち歩いてしまい、自分の席で話を聞けない
①遊びからの切り替えができずにグズる
外遊びをしてから片付けて教室に戻り、トイレなど済ましてから自分の場所に座るのですが、
外遊びから片付けて部屋に入ることを嫌がり(場面の切り替えが苦手、もっと遊んでいたい)泣いたり暴れたり逃げたりしていました。
予告する
遊ぶ時間が終わる前に「時計の長い針が9になったらオシマイだよ、お片付けだよ」「もうすぐお片付けだよ」と予告をしてもらいます。先生とまてまて競争しながら教室に戻るときもありました。
最後まで園庭に残ってしまうときは、「みんな入っちゃったね、一緒に入ろうね」と声をかけてもらうこともありました。
最初はグズることが多かったですが、毎日続けることで本人も幼稚園の流れを理解し始め、周りが見えるようになってくると、遊んだオモチャを片付けて教室に戻れるようになりましたね。本当に少しずつ、経験を重ねることが大切になります。
②好きなことをして過ごしてしまう
②では、同じ場所に座っていられない、ウロウロしてしまう、先生の話に興味がないことに困りました。
ウロウロさせないために、先生が話している間は本人の好きな絵本を読んで過ごすことも多かったです。このように絵本を使ってお集まりに参加していましたが、それではお集まりのときは絵本を読んで良い時間になってしまう…この心配を避けるためにしたことは次の通りです。
視覚支援と見通し
「お集まりは絵本を読んでも良い時間」を避けるため、担任に今日する設定保育の活動を字と絵で書いたカードにして作ってもらいました。
そして「このお話するから先生の話しを聞いてね」と声掛けしてもらうようにしました。
お集まりで先生が話すことへの見通しが立つことにより、本人はカードを見ながら自分の場所に座り、先生の顔を見て話を聞けたのでした。
③立ち歩いてしまい、自分の席で話を聞けない
お集まりの時、座る床に一人ひとり目印のテープが貼ってあるのですが、自分の場所で座っていられないことが多く、絵本棚の前で過ごしていました。このときに取り組んだことは、
幼稚園登園後の一日の流れを一緒に確認する
毎朝、園バスを待っているときに、幼稚園登園後の一日の流れを一緒に確認するようにしました。
「お集まりのときは、○○の名前が書いたところに座って、先生のお話聞くんだよ」
「お話を聞くときは、先生を見て聞こうね」
毎朝確認し経験することでお集まりの流れを理解し、②のアプローチと共に座って話が聞けるようになりました。
最初からうまくいくことはなかなかありません。
毎日本人と確認し、幼稚園では本人の様子を見守ってもらいながら、どのように伝えると本人が理解しやすいのかを試行錯誤しアプローチを重ねていくことが重要になります。
いろんな絵カードが販売されています。絵カードを使うことで、やりとりがスムーズにいきやすいです。
視覚情報が強い子には、言葉の語り掛けと共に、視覚支援がオススメです。
目で見て理解が伴えば、生活しやすくなります。少しずつ理解を積み重ねて、言語理解に繋がるよう成長を待ちたいですね。
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